社会福祉法人 北海道社会事業協会 余市病院

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【2016/12/23】デング熱、病棟ラウンド、タイの医療保険制度と地域医療

マヒドン大学熱帯医学短期研修

最終日はマヒドン大学熱帯医学部付属病院の病棟ラウンドから始まりました。和足医師の印象的な導入のレクチャーの後、Department of Clinical Tropical Medicineに所属する経験豊富なタイ人、外国人臨床医の元、3つのグループに分かれ病棟ラウンドを行いました。デング熱、マラリアのケースについて、ベッドサイドで診断、鑑別、治療についてディスカッションを行いました。タイではすぐに高額な検査ができません。その代わり現病歴、社会歴、既往歴(特に居住地、仕事内容、熱型等)、理学所見、CBC、顕微鏡検査、レントゲン検査の所見を大切にします。発熱疾患に関しては、マラリア、つつがむし病、腸チフス、デング熱、チクングニア、その他の熱帯病ではない発熱疾患を考えながら、鑑別をあげて診断に結び付けていくプロセスは勉強になります。参加者からも多くの質問、意見が飛び交い、白熱したラウンドとなりました。その後、デング熱の病態生理、検査の講義に加え、ケースディスカッションを教室で行いました。

マヒドン大学熱帯医学短期研修

午後は森医師によるタイの保険制度についてのレクチャーの後にワークショップを開催しました。タイ、ミャンマー国境沿いの1次、2次医療、住民の生活、医療保険制度について記載したシナリオを基に、グループディスカッションを行いました。タイの地域、田舎にはまだ多くの寄生虫疾患を含めた熱帯病が流行しています。チームのメンバーが地域の病院の協力を得て介入する際にどのような方法が可能か、問題点の抽出、グループ化、それぞれの問題の因果関係の分析を行った後、介入方法についてのディスカッションを行いました。
トイレや水、靴等の衛生、貧困問題への介入、地元と人と共に行う教育活動、医療制度、研修医教育への提案、様々な視点からタイの地域医療を改善する提案が飛び出しました。医療従事者がただ途上国に行ったとしても、できることは限られており、教育や保健を含めた活動と連携して医療の向上をはかることの重要性を、ワークショップを通じて感じて頂けたように感じます。特に印象的だったのは、「全ての問題は病気と繋がる」という参加者の発言でした。
途上国の医療現場の改善のために病気を知ることは重要であり、今回の熱帯医学短期研修を開催する意義に繋がったと実感しました。

マヒドン大学熱帯医学短期研修

5日間の研修が終了しました。海外勤務されている方、様々バックグラウンドを持つ医療者が参加しており、参加者間の交流も盛り上がりました。充実した5日間になりました。ご参加ありがとうございました。

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