社会福祉法人 北海道社会事業協会 余市病院

〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町19丁目1番地1

【2015/11】Tha Song Yang Hospital (1)

海外の活動

タイ、ミャンマー国境近くのTha song yang hospitalで一日を過ごしました。外来、病棟をまわりました。60床の病院です。7名の医師のうち5名が研修医という状況で、若い医師が精一杯頑張っていました。外来は子供が多いですね。発熱患者が多く、肺炎、風邪に交じって普通にデング熱やマラリアの患者さんがいました。デング熱に関しては、重症でなければ、症状と血球減少の二つで診断していました。外来について診療を見て、皆と仲良くなったら午後から内科のコンサルトの嵐となりました。
困っているのは慢性心不全、腎障害、胸水ですね。やはり若い先生は、経験があまりないので、慢性心不全や合併症例のマネージメントがうまくいっていない印象でした。エコーを沢山しました。この病院では生化学検査、培養検査ができるので、それでも方針がなんとか立てれます。胸水も滲出性か濾出性か区別ができています。診断がつかない感じの結核性胸膜炎疑いの患者さんがいました。
病棟に入ったとたんに明らかにバイタルが逆転している重症感の漂う高齢の患者さんのコンサルトを受けました。痛みを伴って腹満があり、Guardingをともなうイレウス、surgical abdomenでした。明らかな腹膜炎症状があり、エコーで腹水が多く見え腸の壁も浮腫様でした。胆のうも腫れているので急性胆のう炎かもしれないし、腸管の絞扼や穿孔かもしれません。輸液に反応せずIVCが虚脱しており、押管、ICU管理となりました。ただCTがとれず確定ができず、手術を考えた転院は、大きな病院には断られてしまいました。保存的になんとか回復していくと良いのですが。集中治療の質も改善が必要な印象でした。
今Tha Song Yang hospitalでは、専門医がいなくなってしまった中で、帝王切開や小児の重症も見ているようです。一日ですが、内科医が一人いるだけで役に立った感触がありました。
ここで行われるのは地域医療で、熱帯医学というよりは内科、外科、小児科の基礎が求められる印象でした。地域医療はどこも大変ですね。国境沿いなので保険を持っていない人も多く、院長先生はfoundationを作ったり、法律家に来てもらって介入したり社会的な側面も頑張っていました。非常に興味深い一日でした。一生懸命、地域医療に頑張っている感じは余市に似ています。今後もTha Song Yang hospital と余市病院とで良い関係を築いていきたいです。

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