社会福祉法人 北海道社会事業協会 余市病院

〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町19丁目1番地1

【2015/11】Nan病院:結核は社会的、精神的な病気だから」病院に所属する家庭医の活躍

海外の活動

往診の先で、家庭医のDr.Mayが言います。現在Nan病院には5名の家庭医がいて、年間2000例の往診、緩和ケアを担当しています。タイは結核患者の入院義務はなく(以前入院した方が良いという政府の薦めがあったが、陰圧室も隔離部屋もない状況で対応できていない)、喀痰陽性の患者も家に帰ります。
高齢の男性の家を訪問しました。きちんと薬が飲めているかDOTSだけでなく、食事がとれているか、夜は眠れているか、家族は感染していないか、往診先で丁寧に問診します。
「病気になってから皆寄り付かなくなった。」夜が眠れなくなった患者さんの話をじっくりと聞きます。

貧困層、生活環境が悪い家庭を結核が襲います。子供を3人抱えており、夫が働けない家庭の稼ぎ頭の女性が結核と診断されました。まだ食堂で働いているとのこと。絶対に知られたくないとのこと。診療所に来てもらいます。仕事先で感染する可能性がある。できれば仕事を休んでほしい。「仕事を休むと生きていけない」。チームで解決策を話し合います。生活保護等、貧困層を支えるリソースも乏しい状況でした。更にタイの保健を持っていない山岳民族、移民問題もあるようです。病気になるとラオスから無保険で患者さんが来てしまうとのこと。「お金のあるなしに関わらず診療します。」Dr. Boonyoongの哲学、想いが受け継がれているようでした。

色々なタイプの豚舎がありますが、多く見られるのは、高床2階建てで、豚を洗い流した水が下に落ちるタイプの豚舎です。タイの田舎の多くの場所では鶏を放し飼いにしているのですが、ここでも鶏を飼っており、また番犬もいるため、豚、鶏、犬、(人)の感染は避けられない印象です。


海外の活動

Nan病院の家庭医は往診だけでなく、緩和ケアの患者さんを外来、訪問、入院でフォローしています。患者さんと家族に直通の電話を教えており、24時間対応になっているとのこと(でも皆遠慮してそれほどかけてこないとのこと)。「病気を見るだけでなく地域に入り社会的、精神的なものとも向き合い支えたい」
タイ全土で、家庭医のコースも少しずつ充実してきているようでした。

水場の調査は下水、運河、様々な川から行います。ボトルに水を入れ、大学に持ち帰り解析します。写真(左)は、タージーン川です。タイでも川沿いに町は栄えており、市場があります。地元の人が多く訪れる大きな市場があり、平日でも活気がありました。

Nan病院の病院―プライマリケアとの連携は非常に素晴らしいです。家庭医が外来、入院、訪問と一貫してみることで、入院期間を減らし、またPrimary careの中心となるHealth care centerとの連携が素晴らしいです。病院が主体で行う訪問診療の見本となるように思います。

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