社会福祉法人 北海道社会事業協会 余市病院

〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町19丁目1番地1

【2015/12】Tha song yang病院での研修(ヘルスケア部門)

Tha song yang病院

杉原です。今回はTha song yang病院のプライマリヘルスケア部門の紹介をします。ここは日本の保健所のような役割を担っていました。まず1つ目の事業として乳幼児のワクチン接種外来がありました。ただワクチンを接種するだけでなく、子どもの発達状況をみたり計測したり、必要に応じて薬を渡したりしていました。
次に家族計画の外来事業。避妊のためのピルの処方をしたり注射での投与を行ったり、子宮がん検診や乳がん検診を行ったりをしていました。日本の子宮がん検診の受診率は他先進国に比べてとても低く32%ほどとなっています(国民生活基礎調査2013年のデータより)。データの取り方の違いもあるようだったのではっきりとした数字は言えないのですが、実はこの地域と同じくらいの検診受診率とわかり、ここより医療アクセスの良い日本なのにとびっくりしてしまいました
3つ目の事業として検診事業がありました。週に3回各村へ行き、特に大人を対象として検診を行います。血圧、体重、血糖、腹囲などの測定、生活習慣の問診をヘルスワーカーが行う健康診断です。運動習慣をつけることやバランスよく食事をすること、禁煙について伝えたりもしているそうです。ここで何か異常な値があったり、高血圧や糖尿病等疑われるようなことがあれば、病院への受診につなげていくそうです。

Tha song yang病院

4つ目の事業としては、感染対策という部分がありました。例えばデング熱やマラリア等の患者さんが来た時にどこに住んでいるのかを見て、各村のプライマリケアユニットだったりヘルスボランティアだったりと連絡を取り合って、そこでの蚊の駆除をしたり患者の発生状況を確認したりします。また結核患者さんが病院に来た時には、その家族に対して結核になっていないかという検診を受けてもらう手配をします(日本での接触者検診のような形)
こうした検診や外来、感染対策等の活動を通して、各地域にどの程度疾患が多いのか、感染がどのように広まっているかなど統計的なところも管理をしているそうです。検診や感染対策、健康教育等を行うことや統計的に地域を見ていく部分のプライマリヘルスケアの役割は、日本の保健所の役割に似通っており、病院の機能だけではない素晴らしい活動だと思いました。
ただ治療を受けられるだけでない、地域をみる病院のこの活動は、この地域の公衆衛生部分も支える重要なものだと思いました。目の前にいる患者さんだけでない、この地域の見方を、自分も身に着けていきたいなと思いました。
先週でTha song yang病院での活動を終え、今はラオスにて、GLOWの同期研修員の研修先のNGOの活動を見学させてもらったりしています。次回の報告にて詳しく書かせていただきます。

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