社会福祉法人 北海道社会事業協会 余市病院

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【2015/11】ターソンヤーン病院での研修【第二弾】

ターソンヤーン病院での研修

杉原です。Tha song yangに来てから気づけば2週間が経っていました。Tha song yang病院は2次病院で、この地域にある唯一の中規模の病院です。赤ちゃんからお年寄りまでを対象にしており、基本的にすべてをこの病院が担う形になります。
一般的な内科から小児科、産科、複雑でない手術や外科的処置、歯科、タイ伝統医療などもあります。日替わりで色々な場所に見学させていただいているので、まずは印象深かったことを書いてみます。
Tha song yang 病院は地域に根差しており、とても健康教育という面で力を入れていました。看護師だけでなく、この病院にはヘルスワーカーがいます。例えば産後6週目に検診にくるお母さんの健康状態をチェックしながら家族計画について指導したり、NCD(Non Chronical Disease非感染性疾患、ここでは特に高血圧、糖尿病、COPDの患者さんをみていました)の外来や入院患者さんに対してCOPDの疾患や運動の方法などを伝えていたりしていました。更に、リハビリを行うPTさんも、患者さんの家族にリハビリの方法を指導していました。悪化した状態でやってくる患者さんをただ受け入れるだけでなく、こうした予防や症状悪化を防ぐ方法の指導はとても大切だと思います。

ターソンヤーン病院での研修

また病院内は、感染ゴミ等の分別はもちろんのこと、患者さんの使用するトイレもきれいに扱われていました。石鹸がなくてシャワーできないという患者さんには石鹸をあげることもあるそうです。もちろん、手洗い等の指導も行っているそうです。更に入院患者さんたちは一人一つ蓋つきのごみ箱を持っており、その中に痰を出したりしていました。
入院という環境で自然と衛生観念が身につくように教育されるようになっているのかなと思いました。寄生虫に感染して下痢を起こす子どもがいたり、外来患者さんの様子をみていても衛生状態が良くはないだろうという患者さんに出会ったりします。ガスも電気もきれいな水もなく、清潔にできる環境が難しく、教育も十分ではない中ですぐに衛生環境をよくというのは難しいと思います。しかしこうした衛生環境改善を地道に行う病院の活動が徐々に広まることによって、少しずつこの地域が変わって行っているのではないのかなと思います。


マヒドン大学熱帯医学看護研修

この地域のヘルスシステムとして、2次病院としてのTha song yang病院があり、各6つの地域にプライマリケアユニット(Health promotion hospital、看護師が簡単な処置や処方をするところ)が、その中に各村の診療所のようなところ(看護師もいないところ)があり、さらに各村の20件に1人の割合でヘルスボランティアという人たちがいます。Tha song yang病院はそのヘルスケアシステムのリーダーとして、この地域を支えています。例えば病院でデング熱の患者さんが多く搬送されていることがわかれば、プライマリケアユニットへ、そこから各村へ、各家へと伝えられ、蚊の発生状況を確認したりデング熱の患者さんがいないかと確認したりするそうです。またヘルスボランティアの教育もこの病院で行われているそうです。地域と密接にかかわりあうこの病院の仕組みが本当に素晴らしいなと思います。
どれも一言で行ってしまえばプライマリヘルスケアなどの言葉でくくられるのだと思いますが、その一つ一つが素晴らしい取り組みだなと思いました。

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