社会福祉法人 北海道社会事業協会 余市病院

〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町19丁目1番地1

【2015/11】チュラロンコーン大学病院のパーキンソン病セクションの見学

マヒドン大学熱帯医学看護研修

先日、大きな国立大学の病院である、チュラロンコーン大学病院のパーキンソン病のセクションに見学に行かせていただきました。外来は1日50人程来るようなのですが、印象として一人の患者さんに15~30分程度とゆっくり時間を取っているように思いました。私は、パーキンソン病の患者さんとは数えられるほどしか関わっていないので日本との比較はできないのですが、関節のこわばりがないか歩行はどうかという身体所見から内服、生活状況についてなど患者さんや家族の話をじっくりと聞いていました。それでも診察の時間は限られてしまうので、どのように介護をしたら良いのかなどは看護師から家族やケアギバー(雇われているヘルパーのような人)へ伝えられているそうです。
このセクションで作ったDVDや小冊子、また患者さんの病状を簡単に記載するシートなども見せてもらいました。よくある病気というわけではないため、パーキンソン病をしっかり診られる病院というのも限られています。そのため外来患者さんのうち、バスで何時間も移動に時間をかけてやってくる地方に住む方が半分くらいを占めているそうです。

マヒドン大学熱帯医学看護研修

ここでは専門的に外来をやっている他、多くのパーキンソン病に関する研究を行っています。
薬やリハビリテーション、タイマッサージなどの効果を測定するための様々な機械も見せてもらいました。歩行状態を見るため、歩いた跡が記録される機械などもありました。
また病院が主催する患者会にも参加させてもらいました。主に患者さんやその家族など計100人程のメンバーがいるそうです。誰でも参加自由であるため口コミやHP、メディアでの宣伝を見てやってくる別の病院の患者さんや興味のある方が来たりもしているそうです。週に1度開催されていて、毎回30~50人程参加されるという大盛況ぶりです。訪問した日はリハビリテーションについての講義や準備体操、ビンゴゲームやお祭りのゲームなどで細かい動きをするようなものなどを行っていました。疾患の特性もあるのですが、患者さんたちはとても真剣に取り組んでおり、またほんわかとした癒しの空間を作っていました。
更に、このセクションで作成されたパーキンソン病の歌とダンスの練習を行っているところにも参加してきました。病院スタッフと患者さんとで披露し、テレビ出演もする予定とのことで、何度も練習をしていました。患者さんもスタッフも生き生きとダンスをしていて、楽しかったです。私も一緒にダンスを覚えてきました。

マヒドン大学熱帯医学看護研修

どんどんと新しい取り組みをやって行こうという雰囲気のこのセクションがとても素敵だなと思いました。
ダンスに関しても、元々は小さな種で、やってみようかと始まったもののようなのですが、話が膨らんでメディアまで巻き込んで、もしかしたらこれからタイ全土に広がっていくものになるのかもしれません。個人でも組織でも、新しい取り組みをしようというとき、弊害となるものばかり考えてしまってなかなか踏み出せないことが多く、特に組織ではその責任というものがあるので、尚更難しいことがあります。もちろんうまくいく話ばかりではないと思いますが、そうやって挑戦していく中で何か出来上がっていくのだろうなと思います。
今回の私の研修でも、初めての試みをして頂いた余市協会病院の皆さま、マヒドン大学の皆さまにとても感謝です。こんな風に書いて、果たして自分がこれから何かできるのだろうかという点はとても自信がないですが、残り半分となった研修期間もしっかり吸収をしていきたいです。

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