社会福祉法人 北海道社会事業協会 余市病院

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【2015/10】ICUでの研修【第二弾】

マヒドン大学熱帯医学看護研修

タイ、マヒドン大学で研修中の杉原です。
今週も引き続きICUへ、そしてリハビリテーションセンターへ行かせていただきました。
マヒドン大学病院のリハビリテーションセンターは、主に外来患者さんが対象で、午前中は腰痛や肩の痛みなどのある患者さんに対して電気や超音波を用いた療法を行っていました。日本における私のリハビリのイメージは、歩行訓練、関節の可動域を広げるような運動、呼吸療法等だったのですが、ここではほとんどの患者さんが機械を用いた療法を受けていました。午後は麻痺のある患者さんが多く、自転車漕ぎやバランス運動(トランポリンのようなものの上で屈伸運動をする)、歩行訓練をしていました。また空いた時間で病棟の患者さんの元へ行き、ROM運動(関節の曲げ伸ばしをする運動)をしていました。この病院にはタイマッサージや鍼(はり)療法もあり、医師の処方に基づいてそちらを行う患者さんもいます。

マヒドン大学熱帯医学看護研修

リハビリに来る外来患者さんは1日30人前後いて、理学療法士(PT)さんは5人いました。受付等の仕事も彼女たちが行うので忙しく、病棟の患者さんの元へ行ける時間はあまりないと話していました。熱帯病に特化した病院なので、リハビリが必要な入院患者さんも、日本でイメージするほど多くはないですが、ベッドで寝た生活になっている高齢者の方のリハビリ時間がもう少しあればと思うことはありました。

また驚いたのは、5人のPTさんの中で男性の方は1人、実習で来ていた6人のPT学生さんの中でも1人だけということ。日本では男性PTさんの方が多いのではないかという印象だったので、思わず何故と質問してしまいました。タイでは一般的にPTをタイマッサージ師と混同している人が多く、古くはマッサージ師が女性の仕事であったため、男性は珍しいのだそう。タイの文化との結びつきはとても興味深く、来週院内のタイマッサージに見学に行かせてもらうので色々聞いてみたいと思います。

マヒドン大学熱帯医学看護研修

ICUでは緊急転送のケースがあり、なんと救急車に乗せてもらいました。タイには確立した救急のシステムがなかったりするので、道路交通法で救急車を優先するようなものがありません。それでも近年人々の認識は変わってきたようで、大渋滞のバンコクの中でも素早く転送先病院へ搬送されました。患者さんの搬送先は国立病院だったのですが、とても混んでいて外来の待合室にもストレッチャーで寝ている方がいるほどでした。タイでは国立病院と私立病院でかかる費用が大きく異なり、国立病院では皆保険でカバーされるものや低費用で済むことが多いのに対し、私立は個人の保険等に入っていない限り治療費が高くなってしまいます(例外もありますが)。そのため、とても忙しい国立病院となってしまうのですが、搬送した先のICUにも大きな心電図モニターがあったりしっかりと治療されている患者さんがいて、医療の質は保たれている印象がありました。

文化背景と関わるタイの医療も、医療システムのこと、ほかにも看護学校のことなども書ききれないほど毎日色々話を聞かせてもらい、とても学びを得させてもらっています。

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