社会福祉法人 北海道社会事業協会 余市病院

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【2015/10】モバイルクリニックと寄生虫調査

マヒドン大学熱帯医学看護研修

杉原です。今週はラオスの国境近くのルーイという地域へ行き、モバイルクリニックと寄生虫調査を行うプロジェクトに参加させてもらいました。シリントーン王女のプロジェクトで、月に一度の頻度で、近くに病院がないような地域で行なっているそうです。昨年のプロジェクトの様子もご覧ください。(http://cicmt.com/activity/201408_01.html


移動に1日かかってしまうので、プロジェクト自体は2日間で、小学校で行いました。モバイルクリニックは、子どもから大人まですべての地域住民を対象に行い、タイ国籍でなくても来た人は誰でも無料で受けられるようになっていました。まず名前や年齢等と、症状があれば聞き取りを行い、体重や血圧測定、必要があれば体温測定を看護師が行った後、医師が診察を行い、薬の処方をします。私はタイ語の本を片手に体重測定のお手伝いをしてきました。おかげでだいぶ数字を覚え、発音の難しいタイ語も伝えることができました。子どもに対してはシラミのチェックも行っていました。
2日間合わせて230人ほどの方がきました。来ていた方は30~60代の方が中心で女性のほうが多く、小学生が全体の2割ほど、数名80~90代の方も来ていました。寄生虫調査チームは、地域のヘルスボランティアを通じて事前に渡しておいた便培養キットで寄生虫感染率を調べていました。こちらも200名ほどの培養を回収しました。

マヒドン大学熱帯医学看護研修

この地域は健康的な方が多かったようで、シラミのチェックで陽性だったのは3人、寄生虫感染率も2人だけでした。今まで行っていたほかの地域は、もっと寄生虫感染率もシラミの陽性率も高いようです。モバイルクリニックでの健康問題は、関節痛が最も多く、ついで胃痛等消化器系のもの、その他風邪や不眠等がありました。子どもは皮膚炎や風邪が多かったです。印象として、ふっくらした体形の大人が多かったように思います。来月に地域の病院に行く際に、その地域の方々の生活も見ながら、バンコクの人たちとの比較も考えてみたいと思います。

1日目には寄生虫感染予防の健康教育も子どもたちに行い、予防ソングを踊りながら歌っていました。2日目はタイの鉄道会社が寄付で食事の配布を行っており、お祭りのような雰囲気でした。また両日とも、マヒドン大学の歯学部も来て、歯科診療を行っていました。

マヒドン大学熱帯医学看護研修

バンコクはとても都会で、いつでもコンビニが近くにあってどこに行くにも便利ではあるのですが、やっぱりこういう田舎のゆっくりとした時間って良いなと思いました。赤ちゃんがいればみんなであやす、足の悪いお年寄りがいれば順番を譲って先に診察してもらう。どこに行くにも車がないといけないけれど、田畑を見ながら、野菜や果物が生る過程が見られる。毎朝5時半に起きて、近くの山に連れて行ってもらい、雲海も見てきました。

マヒドン大学熱帯医学看護研修

今回もプロジェクトのメンバーにとてもお世話になりました。4日間生活を共にして、タイ人の生活も垣間見れてそれも面白かったです。タイ人はほとんどが仏教徒です。信仰の程度は人それぞれだと思いますが、お寺の近くを通るとき、毎晩寝る前にはお祈りをしていました。実は各病棟にも仏像が飾ってあります。またとてもきれい好きで、1日2回はシャワーを浴びます。病棟で1日1~2回はベッドバスをするということにも納得でした。


金曜日は再び病院研修で個室病棟へ行ってきました。個室なので入院費の加算はありますが、看護体制や行っていることは一般病棟とほとんど同じです。患者さんはデング熱の方が最も多く4人ほど、他は急性胃腸炎や気管支炎、じん不全等の内科系疾患の方が5人いました。
ところで、夜間は看護師が少ないけれど何かあった際にはどうするのかと聞いてみました。病院全体を統括する看護師が1人いるので、その人へ連絡をする、また近くの病棟の看護師に応援をお願いするとのことでした。医師も当直は2人のようです。
来週からはICUへ行かせてもらいます。

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